子どもが生まれてから、
「いろんなことを経験させてあげたい」
「育つ環境は大切だ」
と強く思っていました。
例えば、これからはグローバルな時代だから英語は必須よねとか、留学も当たり前の時代になるんだろうなとか。
そういう環境を与えてあげなくちゃと。
どうして私がそう思ったかというと、島での子どもの教育環境について考えるようになったからです。
島は超高齢化で超少子化です。
学校のお友達は少なくて、習い事は島の外に行かないといけません。
私が子供の頃に普通にできていたことも、普通にできないことがたくさんあります。
だから、なおさらいろんなことを経験する機会を作ってあげないとと思っていました。
でも、ある人の言葉でハッとしたんです。
「子どもの頃って、家の裏の空き地に行くのも大冒険だったよね!」
「大人になって行ってみたらたいしたことなくて、こんなに狭かったかなって思ったよ。でも楽しかった~」
私は思い出しました。
自宅近くの公園で木登りをするのが大好きだったということ。
登り切って、そこから見える景色が好きで、風がとても心地よくて楽しかったということ。
久し振りにその公園に行くと、「あれ、この木ってこんなに低かったかな」と感じたこと。
今、もうすぐ2歳になる息子くんにとっては、毎日が冒険なんだと思いました。
私にとってはただの散歩も、息子くんはいろんなことを感じて吸収しているんだろうな。
風を肌で感じて、バッタをみてドキドキして、青い空をみて大きいと言ってみたり。
私も改めて気づかされることがたくさんあります。
どこかプレッシャーに感じていたところがあったのかもしれません。
私が「いろんなことを経験させてあげなくちゃ」って。
今は、島だからできるとか、島だからできないとかではなくて、日々の中でこの瞬間に一緒に経験できることを楽しみたいと思っています。
環境が大切だという考えは変わりません。
でも子どもが成長したときに、自分自身で自分の望む環境を選択する力を持って欲しいと思っています。
その力を身につけることが大切なんだと思います。